【未来戦隊タイムレンジャー】時々こぼす正義感溢れる言葉がリアルでいい
こんばんは!
Yurika Rangerです٩( 'ω' )و
早速ですが、タイムレンジャーを幾度となく観返しているかたならご存知かとは思いますが、彼らには他のスーパー戦隊ヒーローと比較した時に、数多くある相違点の中で一つ決定的なものがあります。それは、劇中「地球の平和を救う!」「この星を守る!」「この世と人々を守る!」という類の言葉を、1度も口にしないこと。
そもそも、彼らは自ら望んでタイムレンジャーになったわけではなく、未来からきた4人に至っては「お前らがその時代にいようがいまいが歴史に影響はない」などと第2話の時点で言われ、彼らのナビゲーターロボ兼6人目の仲間タックと、クロノチェンジャーとタイムフライヤーだけを与えられ、特別な赴任扶養などもなく、「ロンダーズを一人残らず逮捕するまで帰ってくるな」なんて言われてしまう。理不尽、無責任、極まりない。ブラック企業もいいところだ。
これに対し、竜也から「未来は変えられなくても、自分たちの明日くらい変えようぜ」と言われる前から、ドルネロ を逮捕することを自分の人生の目標としているユウリ、死病を抱えていて先がそんなに長くなく序盤少し自暴自棄なアヤセ、みなさんと一緒ならOKだと天涯孤独に生きてきたシオンは、煩わしそうにしながらも受け入れる。それに対しドモンは、ありえねえ、信じらんねえ、お前ら正気か?俺には家族や仲間がいるんだよ!!と、納得がいかない。どう考えてもドモンのリアクションがいちばん普通だろう。もちろん、ほかの3人だって心から納得しているわけではない。背負っているものや物事に対する対処・態度・リアクションがまるで違うだけで、急にぽんっと1000年前に置かれたことに対し心の底から納得いってるわけはないだろう。
しかしその後、前述の竜也の信念とする、「未来は変えられなくたって、自分たちの明日くらい変えようぜ。だってさ、次の瞬間どうするか決めるの、どう考えたって自分だろ?この石だって!(投げる)歴史じゃないし、未来じゃない。だろ…?」という言葉に感銘を受け、それぞれ「自分たちの明日を変える」「自分の未来は自分で作る」という気持ちを持ち、それぞれ戦う理由は違うけど、今度は自分からタイムレンジャーをやる、と改めて自分の意思で決心し、受け入れるのであった。
長い前置きとなってしまったけど、先に書いた通り、生きてきた人生も抱えているものも性格も考え方もまるで違う5人。まず、ここがリアルでいい。急に結集された5人がそんなに仲良しこよしに最初からなれるわけもなく、ドモンとアヤセにいたっては真逆の性格すぎて最初は衝突ばかり。そして、それぞれ「タイムレンジャー」として戦う理由、いわゆるモチベーションも違うのだ。そして、どんなに正義感が強いユウリでも、純粋なシオンでも、最初はそれぞれどこか利己的ななモチベーションなのだ。
すっごく端的に言うとこんな感じだろう:
竜也「浅見のレールなんてまっぴらだぜ!俺の人生は俺が決める!」
ユウリ「ドルネロ ーーーーー!!!!!!!!!」
アヤセ「明日を、変える…」
ドモン「30世紀に帰る!あいつら全員逮捕してさっさと帰る!!!」
シオン「タイムレンジャー大好きです☺︎」
直人(オマケ)「俺は必ず力を手に入れる。」
そんな彼らの、一見利己的に思える戦い方・考え方の中で、一人一人が戦士にふさわしい人間性の持ち主であるということがわかる、ポロッと出る正義感溢れる言葉や、物語を通じて成長し「人々を守りたい」という気持ちが芽生え、最終的にはそのために戦うという描写や言葉がとても好き。前者(ポロッと出る言葉)に至っては、そういう形で等身大のヒーローを表現してるのが素晴らしいと思うし、後者(葛藤しながらも成長し最後は正義のために戦う)はリアルな人間の感情、繊細な心の揺れ動きが表されていて、なんというか、本当にすごい作品だなって思うのだ。
今日は、そんな彼らのポロッと出てくるヒーローらしい心を持ってることを表す言葉や、彼らを抑えこもうとする力に反発し自分たちの信じた道を進もうとする言葉、物語が進むにつれどんどんヒーローとして成長していった彼らのことがわかる言葉をピックアップしたいと思います。
個人的に重要だと思う名言は勝手に太字にしました。
ドモン
ドモンは疑問を投げかけたり、反発したりする役目なので、この類の名言は少ない。(人情深いので、人間関係における名言が多い)
分かってても、乗らねえわけにはいかねえのがムカつくんだよ!!!
隊長!!!!…俺たちに命令は必要ねえ。
分かってるけど…まもりてえよ、この時代も…。
俺はまだ帰れねーんだよ!!!降ろせ!!
そう出来りゃとっとと未来帰ってるよ。…正直わかんねえ。わかんなくなっちまった…。
ユウリ
ユウリも元々の口数が少ないので、この類の名言はほかのみんなと比べると少ない。リュウヤに対抗する時も、表情で訴えるので、しっかり反逆を口にするのは一回だけ。
今の私たちにできることは、弱い人たちを苦しめる、ロンダーズを捕まえることだけよ。
歴史がどんなに変化したとしても、私がドルネロ たちを追うことに変わりはないわ。必ず逮捕してみせる。
力は裏切るわ。今回のように。
私だってそうよ!!なにが正しいのか分からない…でも、ここで傷つけ合ったって、なんにもならないじゃない!!
みんな、今はやるしかないわ。たとえ、気に食わなくってもね。
これ、もう一度お借りします!!倒します!!!30世紀は、「私たちの意思」で守ります!!!
竜也や、竜也たちの時代を犠牲になんて…!…違う。ほんとは理由なんてない。ただ、行かなきゃいられないの!!!
分かってるわ。…それでも、戻りたいの。
シオン
シオンはみんなの成長の代弁者。46話での長いモノローグのようなせりふにて、5人全員の成長を私たちに言葉で伝えてくれる重要な役目。
あなたの寂しさ、よくわかります…だけど、その寂しさに負けちゃいけない!人の弱みに付け込む奴らには、勇気を持って立ち向かわなきゃいけないんです!
僕はあいつを逮捕します。必ず。
ドモンさん!僕、みんなで一緒にやるタイムレンジャーが好きなんです。だから…!
はい!でも、あなたとは勝負してるわけじゃないですから。僕の目的は、犯人逮捕です。
怪物ですって?!そんなの変です!!見かけが地球人と違うからって、撃つんですか?生きる権利を奪うって言うんですか?彼らから見たら銃を構えて立つあなたのほうが、よっぽど怪物です!!!
さあ、戦いましょう。納得のいかない力には、抵抗することも許されるはずです!
僕たち、歴史を動かすための道具じゃありません!!!
僕だって!!!僕だって自信なんかない!!みんなを助ける力もない…僕にもっと、力があれば!!!でも!!!…助けたい。みんなを助けたい。みんなを絶対助けたいんです!!…僕、この時代にきて、もらうものばっかりでした。仲間とか、ふるさととか…最初はただ、嬉しいだけで…でも、今はその大切なものを守りたいんです!!絶対失いたくない。
正しい道なんて、きっとないんですよね。自分の信じた道を選ぶしか…。
アヤセさん、僕はこの時代を守りたいです。…ダメでしょうか?
21世紀に戻るんです!!大消滅を止めないと……どいてください!!!
アヤセ
アヤセは早い段階から自分の戦う意義を見出し、物語序盤の自分の葛藤を乗り越えている上に、命の尊さを理解しているので、この類の名言は多い!
最初知った時、親にも言えなくて、荒れてさ…いつ死んでもいいって気で、毎日喧嘩して…。でも、本当はみっともなくて、どうしようもないくらい「生きたい」って、そう思ってる自分に気づいた。俺が誰かのために危険を冒したとしたら、それは、犠牲とかそんなんじゃない…多分、ちょっとは「死ぬ」ってことの重さが解るからかな…見てられないんだ。
お前が「明日を変えられる」っていった時は、本当にそうできるような気がしたよ。タイムレンジャーやってれば、本当に…。
しっかりしろ!!絶対生きて、ここを出ようぜ!!!
今更立ち止まったって、それこそ意味あるのか?時間が流れるのをただ、じっと見てるなんて出来るかよ!
俺は、今のままがいい。今のままなら、信じていられるんだ。「変わるかもしれない明日」ってやつをな。
でも…それ(力)だけじゃ生きられない。
やろうぜ。感染した人たちが助かる可能性はこれだけなんだ。たとえ1%でも、その可能性に賭けたいはずだ。
わかってんのか!!!!このケースには…数百人の命が懸かってんだぞ!!!!!
気に入りませんね。今さら命令されるのは。
少なくとも!!俺たちは自分の意思で戦ってきた。これからもだ。
止められるもんなら止める!!…ま、隊長の言う「正しい歴史」じゃなくなるけどな。
で?この時代が消えるのをほっとく、か?
俺はどんな良い時代だろうと、このまま受け入れられない。俺のことは気にするな。お前も、選びたい道を選べばいい。
俺は、生きていたい……ただし、自分が選んだ道でな!!!
さぁな。もしそうだとしても、お前と変えた明日の延長にあるんだ。悪いはずはない。だろ?
竜也
竜也は無論、主役でみんなを現代人ながら常にハートと強い信念で引っ張れる男。当然この類の名言数は一番多いです。
わかったよ!俺だってドロボー捕まえたことあるんだ!!
でも、未来は変えられなくたって、自分たちの明日くらい変えようぜ。
できるって!だってさ、次の瞬間なにするか決めるの、どう考えたって自分だろ?この石だって…!歴史じゃないし、未来じゃない。だろ…?
簡単に諦めんな!諦めんなよ、アヤセ。自分の好きなことも。どんなことがあってもな!
でも、独りじゃ抱えきれないことだってあるよ。
空手は人を活かすためのものだ。恨み辛みを晴らすためのものじゃない。空手を喧嘩の道具に使うと言うのなら、君にこれ以上、空手を教えることはできない。
花のように弱いものを守る強い心、それが、本当の正義なんだ。
俺の正義は金じゃ買えない。
俺たちってさ、ほんと考えてることバラバラだよな。でも一つ共通点あるって気づいた。どんなに不安でも、メチャメチャやられても、目の前で襲われてる人たちをほっとけない…見てられないんだ!だから立ち止まれない。投げ出せない。それが俺たちだろ…?俺たち5人、みんな自分でタイムレンジャーやること選んだんだ。だったらその意味も、結果も…自分で掴めばいいんだよ。
…違う。道はないし、だからこそ明日は変わる。変えられるはずだ。
後悔なんかしない!少なくとも、今この瞬間を、俺は俺の意思で生きている。昔よりずっと、確実に…!
運命なんて自分で変えられるはずだ。怯えていたら流されるだけだぜ!
俺は今、ユウリたちを助けたい。時間や歴史の流れがどうであっても、戦っている仲間を放っておくことはできない。俺はやっぱり、明日を変えたいんだ!
親父……時間の言うなりに死ぬことない。今の生き方を、自分で選んだんなら…生きて戦いを続けろよ。俺もまだ、戦いは終わらせない!
無駄かどうかは、歴史が決めてくれるさ!
生き方は変えられるはずだ。決めるのは自分自身なんだから。俺、変えるよ!…生き残ったらね。
親父、いつか真っ正面から「浅見」を受け止められるようになるよ。親父とやり方は違うかもしれないけど、今は自分の力で、直人の分まで生きる。
どこまでも等身大の若者のヒーロー、タイムレンジャー。
でも、リアルだからこそ、胸に響く言葉ばかり。今度は、純粋に私の好きな名言ランキングの記事でも書こうかなぁ!
今日のところは、おしまいタ〜イム!
Yurika Ranger